中国でネット中毒を病気と正式に認定か

【2008年11月15日】

Record Chinaによるとイギリスタイムズ紙が「“ネット中毒”が中国病気として正式に認定か」という記事を2008年11月11日、掲載した。

それによると、中国が「ネット中毒」を正式に病気と認める最初の国になるという。また、12日付で環球時報が伝えたところによると中国は世界保健機関 (WHO) に病気としてネット中毒を登録する計画もしている。

中国衛生部は研究の結果を根拠として来年にもネット中毒に関するガイドブックの採用を計画しており、ネット中毒を賭博やアルコール中毒と同等に扱うようになるという。中国のネット人口は約2億5300万人にも上り、ネットカフェに多くの若者が出入りして長時間ネットゲームなどをしている光景が地域を問わず見られるようになった。

研究結果によると中国のネット中毒者がインターネットを使う時間は毎日平均して6時間13分。アメリカではネット中毒をまだ病気として認定していないが、6時間14分と同様の研究報告がでている。なお、中国では調査を受けた若者の42%は自分がネット中毒と自覚。一方、アメリカでは18%に過ぎない。

中国ではネット利用者の約10%がネット中毒になっていると予想されており、8日には「インターネット中毒診断基準」が定められ、ネット中毒を正式に精神疾患として認めることになった。

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