世界陸上選手権大会女子800m優勝者に男性の疑い 性別調査へ
【2009年8月21日】 CNNによると、世界陸上競技選手権大会(ドイツ・ベルリン)で8月19日(UTC+2=ドイツ夏時間 日本時間-7時間 以下同)開催された女子400m走で優勝した南アフリカのキャスター・セメンヤ選手に、男性ではないかという疑惑がもたれており、国際陸上競技連盟が医学調査をした上で性別を確認することを表明した。
毎日新聞によると、セメンヤさんは18歳。今年開催された南アフリカ国内の陸上選手権大会で優勝してこの世界選手権にコマを進め、170㎝・64㎏の恵まれた体格を活かして他の選手を圧倒。1分55秒45の今季世界最高記録で優勝したが、これより前の7月に開催されたアフリカジュニア陸上競技会の同じ競技で1分56秒72の当時の今季世界最高で優勝した際、顔立ちが少年のようであるということから同大陸のマスメディアを中心に性別疑惑が指摘されていた。この当時、国際陸連は南アフリカの陸上連盟に確認を取ろうとしたが、南アフリカ陸連はそれを拒否。国際陸連はこの世界選手権のレース後、セメンヤさんをメダリストの公式会見に出席させないでドーピング検査と合わせて性別調査も行ったが、その検査結果には数週間程度かかるため、8月20日開催の表彰式は行うとしている。
情報源
- CNN日本語版 『世界陸上女子800M優勝のセメンヤ、性別判定へ』 — CNN, 2009年8月20日
- 毎日jp(百留康隆) 『世界陸上:女子八百の優勝者に性別疑惑が浮上』 — 毎日新聞, 2009年8月20日