世界自然遺産に7箇所を追加 知床半島も

【2005年7月15日】

今回世界遺産登録された7物件のひとつ、知床半島の位置

2005年7月14日、南アフリカ共和国ダーバンで開催中の第29回世界遺産会議で、ノルウェーフィヨルド日本知床半島北海道)含め世界7カ所がユネスコ世界自然遺産に登録された。また既存2カ所の自然遺産の登録範囲の拡張が認められた。この追加により、登録された世界遺産の数は、自然遺産160、複合遺産24となる。

知床半島は、日本国内では、屋久島白神山地につぐ三番目の世界自然遺産になった。北海道内では、文化遺産、複合遺産をあわせ、はじめての世界遺産登録である。

知床半島は羅臼岳(1660m)などを含む知床火山層を中心に形成され、オホーツク海に突き出た半島である。山間部には針葉樹のエゾマツ、トドマツや広葉樹のダケカンバ、ミズナラの原生林がしげり、山頂部や稜線には高山植物群落がみられる。また冬季には流氷がみられ、海面が凍結する。知床半島の世界遺産登録に際しては、こうした自然環境における特色ある豊かな生態系、とりわけ絶滅危惧種を含む生物種の保存への意義が高く評価された。知床半島に生息する動物には、トドやクジラなどの海域に生息する哺乳類、ヒグマシマフクロウを含む野鳥類などがある。

知床半島中部から先の山岳部と海岸部は1964年知床国立公園に指定された。その後、知床岬周辺は規制の厳しい特別保護地区に指定されるとともに立ち入りが禁止されている。(日本語版ウィキペディア「知床半島」より)。

今回登録された世界自然遺産は、先の2つを含め、以下の7つである。

また、以下の2つの世界自然遺産の登録範囲が拡張された。

世界遺産会議はユネスコ主催で年一回開催され、世界遺産の新規登録や登録物件の現状の評価などを行う。世界遺産の登録にあたっては、登録を求める地域の担当政府機関が候補地を推薦し、ユネスコ世界遺産委員会に暫定リストを提出する。委員会は国連機関に現地調査を依頼し、その結果を受けて登録推薦を行い、年1回開催される世界遺産会議で正式な登録を行う。登録後は、保全状況を6年ごとに報告し、世界遺産委員会での再審査を受ける必要がある。

自然遺産の決定に先立ち、水曜日13日には、世界遺産会議は、保全努力で好成績をあげた危機遺産リストの3件の取り消しを決定している。危機遺産リストから取り消されたのは、 エクアドルのサンガイ国立公園、マリトンブクトゥアルバニアのブトリントである。

世界遺産会議は7月17日まで続き、文化遺産と危機遺産リストへの新規登録を審議する。

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