世界的オートバイレーサー・阿部典史さん事故死

【2007年10月8日】

神奈川新聞の速報によると、10月7日夕方6時20分ごろ、川崎市川崎区の市道で、オートバイレーサーの阿部典史さん(32歳)が運転したオートバイと横浜市の会社員(51歳)が運転したトラックが衝突した。阿部さんは直ちに病院に搬送されたが、2時間半後死亡した。

朝日新聞によると、川崎警察署の調べで会社員が片側2車線の直線道路をUターンしようとした際、右後方から近づいた阿部さんのオートバイと衝突した。なお事故現場はUターンは禁じられている。

日刊スポーツ新聞によると、阿部さんは同市川崎区大島1丁目の片側2車線の市道の右車線をスクーター型の500ccバイクで北上中、前方の左車線からUターンしようとした4トントラックを避けようとしたが、衝突して対向車線に放り出された。当初は意識があったものの、午後8時52分、搬送された市内の病院で死亡が確認された。阿部さんは胸を強打し、ろっ骨骨折や臓器の損傷などもみられた模様だ。

トラックを運転していた男性は、道を間違えて引き返そうとしていたといい、同署が自動車運転過失致死の疑いで事情を聴いている。

神奈川新聞によると、阿部さんは「ノリック」として知られ、1993年の全日本ロードレース選手権大会500ccクラスの当時の史上最年少優勝に輝いた他、世界ロード選手権大会 (MOTO GP) にも参加。1996年に日本グランプリを優勝した。

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