世界体操選手権・冨田洋之選手優勝

【2005年11月25日】

11月24日から25日にかけての報道機関各社の報道によると、オーストラリアメルボルン市で開催中の世界体操競技選手権大会において、日本の冨田洋之選手がオーストラリア東部標準時24日(UTC+10,日本時間)に開かれた男子個人総合の決勝戦で総合得点58.698で優勝を決め、日本人として31年ぶりの個人総合の金メダルを獲得した。また、同じく水鳥寿思選手も総合得点55.349で2位に入り銀メダルとなった。

サンケイスポーツや朝日新聞によると、富田選手は最初のゆかはラインオーバーが響き9.137だったが、あん馬で9.612をマーク。その後自らが得意としたつり輪で9.562を挙げてトップに躍り出て、全ての演技において9点台(跳馬9.500、平行棒9.550、鉄棒9.337)の安定した成績で優勝を決めた。日本人選手が世界選手権の個人総合で金メダルを獲得したのは1970年の監物永三さん、1974年の笠松茂さんに次いで3人目。またオリンピックを含めれば、1984年ロサンゼルス大会に於ける具志堅幸司さん以来の偉業である。

またサンケイスポーツによると、冨田選手は1980年大阪府出身の25歳で、洛南高等学校(京都府)の時代にインターハイ連覇を達成した他、2004年のアテネオリンピックで男子団体総合の金メダル獲得に貢献。種目別競技の平行棒でも銀メダルになった。現在はセントラルスポーツに所属している。順天堂大学の大学院生である。

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