三重県で無人列車8.5km暴走
【2006年8月20日】
読売新聞と朝日新聞によると、20日午前1時頃、三重県津市一志町井生のJR名松線・伊勢大井~井関駅間の踏切で、列車が停止しているところを、付近の住民が発見し、JR東海に連絡した。この列車は無人で、家城駅から伊勢大井~井関駅間の踏切まで8.5kmの下り坂を自走し、勾配が上りに変わった発見現場で停止したという。
この列車を最後に運転した運転手が、列車を離れる際に車輪止めを置くのを失念したためと見られる。自走した区間の踏切はいずれも列車の通行に従って作動し、また、深夜で通常の列車の運転のない時間帯であったため、事故はなかった。
始発前に現場検証が終わったため、名松線は通常通り運行した。
JR東海は「1987年の会社発足以来、列車が本線の線路上を自走したのは初めて。指導の徹底を図りたい。」としている。
出典
編集- 『無人列車8.5キロ走る、車止め忘れ JR東海』 — 朝日新聞, 2006年8月20日
- 『車輪止め置き忘れ、無人列車8・5キロ走る…三重』 — 読売新聞, 2006年8月20日