ロシア南部、カバルディノ・バルカル共和国で警官と武装勢力が衝突

【2005年10月14日】

カバルディノ・バルカル共和国の位置(濃い赤)

ロシア南部、カバルディノ・バルカル共和国の首都ナリチクで13日起こった武装勢力と警官の衝突は、14日鎮圧された。チェチェン独立派の武装勢力が犯行声明を出している。

ナリチクでは、13日現地時間午前9時に市の治安当局と警察署、空港への一斉襲撃があり、その後、戦闘が2日間にわたり続いた。14日の英タイムズ紙によれば武装勢力は60人から100人の間とロシア政府は発表した。武装勢力は重火器を用い、爆発物を使った。爆発は4時間続いた。武装勢力は警察署を含む2ヶ所を占拠し、人質をとって立てこもった。英タイムズは、14日(日本時間同日夕方)、治安部隊が警察署に突入し、人質を解放したと伝えた。タイムズによれば、ロシア連邦最高検のコレスニコフ次席検事および陸軍省は、人質となった警官を解放し、作戦遂行中に武装勢力を殺害したことをそれぞれ発表した。

武装勢力、治安当局、市民にそれぞれ死者が出ているが、異なる数字が発表されている。日本経済新聞は14日、ヌルガリエフ・ロシア内相が同日、プーチン大統領に武装集団の72人の殺害と31人の逮捕を報告したと伝えた。日経はまた、内相が治安部隊の24人が死亡し、市民12人が犠牲になったとしているとつたえた。さらに日経はカバルディノ・バルカル共和国当局が襲撃犯91人を殺害したと発表したとも伝えた。一方で、日経は、犯行声明を出した武装勢力が、自派のウェブサイトで発表した治安当局および市民からの死者の数を伝えた。それによれば、武装勢力は、治安部隊の約150人が死亡、市民80人が死亡したとしている。

14日、タイムズは、政府当局の発言として武装勢力85人が死亡、17人が捕虜になったと伝えた。また民間人と治安当局をあわせ少なくとも65人が死亡したと伝えた。

報道によれば、市内ではいくつかの政府の建物が火災にあい、いくつかの学校が巻き込まれ、生徒などが避難していた。

ロシアのウラジミール・プーチン大統領は、市内を軍事封鎖し、逃げ出そうとする武装勢力を射殺するよう命令を出した。14日、市内の武装勢力は鎮圧された。

タイムズによればナリチクの人口は約28万人。ウィキペディア日本語版によれば、1990年代のチェチェン紛争の結果、多くのチェチェン人難民が流入した。2005年1月には、市内でイスラム武装勢力が一般住宅にたてこもる事件が起こっている。

英語版ウィキニュースからの翻訳を含みます。

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