レーシック手術の集団感染、眼科の元院長を逮捕

【2010年12月7日】

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毎日新聞読売新聞によると、東京都中央区にあった診療所・『銀座眼科』(2009年4月UTC+9)に閉鎖)で視力回復のためのレーシック手術を受けた患者が角膜炎感染した事件で、警視庁捜査1課築地署は、元同診療所院長の溝口朝雄(ともお)容疑者(49歳、茨城県日立市在住)を12月7日業務上過失傷害容疑で逮捕した。

毎日新聞によると、レーシック手術は、の表面にレーザーを照射することで近視を矯正するというもの。読売新聞によれば、レーシック手術を巡り、医療関係者の刑事責任が追及されるのは初のこととなる。溝口容疑者は、手袋マスクを着用する事無く手術に臨むなど衛生管理を怠っていたことが明らかになっており、同庁は、80人以上が被害を受けた杜撰な視力矯正手術についての実態解明を進める方針である。

毎日新聞によると、逮捕容疑は、2008年9月から2009年1月にかけ、20~40歳代の患者5人に対しレーシック手術を行った際、直接目に接触する手術器具を滅菌する高圧蒸気滅菌器(オートクレーブ)での処理を怠った状態で手術を行い、患者に角膜炎を発症させたというもの。

読売新聞によると、手術を受けた5人はいずれも重症。また、患者は多い時には1日20人に及んでいたため、溝口容疑者はいずれの患者にも同じ手術器具を使い回していた。両報道によると、溝口容疑者は「今は何も言えない」と供述している模様である。

毎日新聞によると、銀座眼科を巡っては、中央区保健所が2009年2月に、同眼科で手術を受けた患者のうち67人が角膜炎や結膜炎を発症していたことを発表。その後、保健所に連絡を入れた被害者は75人に増加した。患者の弁護団によると、この事故での被害者は100人以上に及ぶという。

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