ルノワールの絵画を着服し勝手にオークションに、会社社長ら逮捕

【2009年11月18日】

読売新聞朝日新聞によると、神戸地検特別刑事部は、自分の親族会社が所有するルノワールなどの絵画8点(購入価格計1億5,000万円相当)をオークションで売却するため無断で持ち出したとして、兵庫県川西市在住の会社役員・小西俊一容疑者(61歳)を、11月17日UTC+9、以下同様))横領容疑で逮捕した。また、横領された絵画と知りながら売却したとして、東京都江東区のオークション会社・「アイエスイーアート社長・干野(ほしの)秀夫容疑者(52歳)も、盗品等有償処分あっせん容疑で逮捕した。

読売新聞によると、捜査関係者の話として、小西容疑者は2005年2月2008年11月に、親族の会社から預かった絵画8点を持ち出した疑いが持たれている。小西容疑者は、これ以前にも運び出した模様だが、これらについては横領罪の公訴時効(5年)が成立している。また、干野容疑者は2004年6月と2008年12月に、小西容疑者からの依頼で、横領された絵画など25点をオークションに出品し、計約8,900万円で売却した疑いがある。2人は大筋で容疑を認めている。

朝日新聞によると、逮捕に先立ち、同地検は、小西容疑者の自宅や「アイエスイーアート」などを家宅捜索した。

読売新聞によると、小西容疑者の父親は製薬会社の元会長で、2002年1月死亡し、課税対象の遺産は約91億円だったという。売却されたのは父親が収集した絵画で、その中にはシャガール安井曽太郎らの作品もあった模様である。

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