モバHO!(モバイル衛星放送)2009年春にも打ち切りへ
【2008年7月29日】 「モバHO!」を運営している「モバイル放送」は7月29日、2009年3月をメドとしてサービスを終了する事を正式に発表した。
ITMediaによると、モバHO!は2004年から携帯端末に向けて月額980円からのデジタル有料放送を開始し、映像8チャンネル、音声40チャンネル、データ放送を提供している。当初はサービス開始から3年で200万人の加入者確保を目指したが、地上デジタル放送の一種であるワンセグ放送の急速な普及などもあり、加入者は10万人前後に留まっていた。
またITMediaによると2006年3月期決算では売上高6億円に対して営業赤字が112億円にも上ったため、経営再建を図るため筆頭株主である東芝が2007年3月に連結子会社化を行ったが、2008年3月期決算も売上高27億円に対し営業赤字が82億円に上ったため再建が進まなかったという。
このためモバイル放送では事業継続が困難として2009年春をメドとして放送全体を打ち切ることを決め、現在加入している会員にはサービス終了に伴う手続きの案内を送るとともに、事業終了に際して東芝の支援により関係者に対する影響を最小限に止めるよう努力するとしている。またITMediaによると、サービス終了後モバイル放送は会社を解散する予定であるという。
出典
編集- モバイル放送代表取締役社長 新田義廣 『モバイル放送サービス「モバHO!」終了のお知らせ』 — モバイル放送, 2008年7月29日
- ITMedia NEWS 『「モバHO!」3月末に終了 ワンセグに敗北』 — ITMedia, 2008年7月29日 12時49分(UTC+9)