ベンガル湾でサイクロン、インドとバングラデシュで56人死亡、1,000人以上が行方不明

【2005年9月21日】

ロイター、朝日新聞によると、インド洋北東部のベンガル湾サイクロンが発生し、沿岸のインドバングラデシュに甚大な被害を及ぼした。

被害者についての情報は混乱している。地方によって被害の把握により報告が増すところがある一方、一部の報道機関は当初伝えた被害者の数を訂正している。

朝日はAPの伝える地元メディアが、バングラデシュでは「16人が死亡、約3,000人が行方不明」であると伝えたと報じている。Sapa-dpa(南アフリカ通信社=ドイツ通信社)はダッカの複数の当局者の発言の総計としてバングラデシュで約3,500人が行方不明と伝えている。ロイターはバングラデシュでは約300人が行方不明であるとしている。

朝日およびインド・アジアン・ニュース・サービスは、インドのアンドラプラデシュ州では40人が死亡したと伝えている。またインドのニュースサイト「アウトルック」は州政府の発言として、アンドラプラデシュ州の死者は58人に達したと伝えた。またインドのグジャラート州では19日までに6人の漁師の死亡が確認されている。グジャラート州政府は死亡者への補償を払うとともに、家屋や漁船の破壊に補償金を払うとしている。

ロイターによればアンドラプラデシュ州では洪水で約10万人が家を失った。またロイターでは、インドで1,000人以上が行方不明であると伝え、国の災害対策責任者の発言として、「当初行方不明とされた1,000人以上のうち、150人から200人ほどの安全と帰還を確認した」と付け加えた。

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