ベイルートの繁華街で爆発
【2005年7月23日】
23日、レバノンの首都ベイルートのレストラン街で爆発があり、少なくとも12人が負傷した。22日よりベイルートを訪問していたライス米国務長官が出国してから2時間後だった。
22日、イスラエルより専用機でレバノン入りしたライス長官の電撃訪問は、今年始まったシリアのレバノン撤兵とレバノン新政権への支援を確実なものにする目的で行われた。
爆発は午後10時頃レストランの前で起こり、3台の乗用車を破壊した、と治安当局者はAP通信に語った。
爆弾は路上に駐車した乗用車の下または中に仕掛けられたと推測されている。場所は、東ベイルートのキリスト教徒居住地区の境界部にあたる私立・聖ヨハネ大学の付近である。地元のLBCテレビは当初、主に飛散したガラスの破片により6名が負傷し、乗用車の所有者は地元の住民ヨセフ・ナディムたと報じた。LBCテレビにより報道された負傷者の数はその後増え、少なくとも12名が負傷したと報道された。
爆発は、今週発足した反シリア派が主流を占める新政府に対するメッセージである、とヨセフ・サルキス・レバノン観光相は語った。爆発は治安を揺るがし、主に産油国から夏の休暇を取るために訪れる数万人規模の観光客を脅かすものだ、とサルキス観光相は語った。
ドバイに本拠を置く衛星テレビ局アル=アラビアの放送で「これは政府に敵対し、国内の和解と統一に敵対するメッセージである」とサルキス観光相は語った。
英語版ウィキニュースの記事に基づきます。
出典
- Associated Press "Bomb explodes on restaurant-lined Beirut street". Houston Chronicle, 2005年7月22日
- Leila Bassam "Beirut blast wounds 12". Reuters, 2005年7月22日
- Brent Sadler "Explosion hits Beirut". CNN, 2005年7月22日
- 森安健 『レバノン民主化は支持、ヒズボラにはノー・米国務長官』 — NIKKEI NET, 2005年7月23日