プロ野球漫画「あぶさん」 選手としては「現役引退」

【2009年10月4日】

47NEWS、朝日新聞によると、漫画誌ビッグコミックオリジナル」(小学館刊)で37年に渡り連載を続けてきた「あぶさん」の主人公・景浦安武選手が2009年度限りで「現役引退」することが明らかになった。

これは、同誌10月20日号[注釈 1]に掲載される同作品・第873話「さようなら90番」で、福岡ソフトバンクホークスに所属し62歳まで現役を続けたあぶさんこと景浦選手が、同年度シーズン最終試合に出場し、ファンに引退の挨拶をするというもの。

朝日新聞によると、「あぶさん」は1973年からビックコミックオリジナルに連載を開始し、景浦選手が当時の南海ホークスにドラフト外で入団するところから始まった。景浦選手は酒豪で、バットに酒を吹きかけて出場した。朝日新聞と47NEWSによれば、同作品は実際の日本プロ野球のシーズンと同時進行、また実際の選手らも実名で登場させて物語を展開するもので、単行本は実に94巻を数える野球漫画最長寿の大河作品である。しかし、2009年3月に同年度限りで現役を引退すると予告していた。また、景浦選手の付けている背番号90番は、これに配慮する形で福岡ソフトバンク球団の実際の選手・コーチらには付けさせていない。

47NEWSによると発行元の小学館は「現役を引退した後のあぶさんの活躍に期待をしてほしい」。また作者・水島新司氏も「あぶさんの人生はこれからです」と今後も連載を続けることを宣言している。しかし、朝日新聞によると、景浦選手の去就はまだ不明で、同号でもそのことは明らかにされていない。

情報源 編集

注釈 編集

  1. 10月5日発売、北海道・九州などでは10月6日発売 ‐ 朝日新聞より