プロ野球・巨人軍歴史的大逆転優勝 13ゲーム差ひっくり返す

【2008年10月11日】

読売新聞によると、プロ野球セ・リーグは10月10日(UTC+9)に行われた試合の結果により巨人軍が2連覇で通算32回目(1リーグ時代を含むと41回目)のペナントレース優勝が確定した。巨人軍がリーグ戦連覇をするのは1989・90年度以来。またセ・リーグ全体では1992・93年度のヤクルト以来のこと。

巨人軍はシーズン開幕時は5連敗に喫するなど、前半戦7月8日の段階で阪神に13ゲーム差をつけられていたが、その後若手選手の躍進もあり9月には32年ぶりの12連勝を達成し、阪神とのデッドヒートを繰り広げていた。

読売の別の記事によると、10月10日にあったヤクルト戦(会場・神宮球場)は4回に阿部が先制ソロホームランを打つ。その後ヤクルトに一旦追いつかれたが、5回、ヤクルトのゴンザレスの暴投で再び勝ち越し。6回には阿部がタイムリー2塁打を放ち、投げてはグライシンガーが8回3分の2(9回2アウトまで登板する意)を1点で抑え、3-1で勝った。また毎日新聞によると、優勝にわずかな望みをもっていた阪神は横浜戦(会場・横浜スタジアム)で一旦はリードしながらも、6回に内川のタイムリーヒットと、村田の3ランホームランで逆転を喫し3-4で惜敗。この瞬間に巨人軍の大逆転優勝「メイク・レジェンド」が確定した。

読売によると、過去にシーズン途中の段階で2位だったチームが1位チームに大差を付けられた後に大逆転優勝した事例としては1963年のパ・リーグにおいて西鉄(現・埼玉西武)が14.5ゲーム差を付けられた後に大逆転優勝したケースに次いで2番目のもので、セ・リーグでも1996年に巨人軍が11.5ゲーム差をひっくり返す「メイク・ドラマ」を上回るものとなった。巨人軍は10月22日から行われるクライマックスシリーズ2回戦(1回戦=阪神対中日戦の勝者との6戦制)で日本シリーズ出場権をかけて争う。

阪神屈辱のV逸で優勝関連企画は?

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スポーツニッポンによると、阪神がレギュラーリーグの優勝を逃したことを受けて、阪急阪神の両百貨店は10月11日から4日間の予定で「めざせ日本一!タイガース応援セール」を行う。阪急は阪神と経営が統合される前の2003年と2005年のリーグ優勝時「大阪バンザイセール」として実質的な優勝セールを行ったが、「阪神タイガース」の名称を使うのは初めてである。また、大丸そごうダイエージャスコでも近畿地方を中心とした西日本の各地で阪神の応援セールを行うとしている。

その一方で優勝記念グッズが廃棄処分のピンチになる可能性がある。毎日新聞によると、尼崎市のあるメーカーは7月の段階から「優勝間違いなし」として優勝記念グッズを製作し、倉庫内にそのグッズがあふれていたが、優勝を逃した事によりこれらは焼却処分にまわされるという。

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