プロ野球・パ・リーグ、2006年度のプレーオフの見直し承認

【2005年11月24日】

11月20日の朝日新聞など報道機関各社の報道によると日本プロ野球パシフィック・リーグは同日、宮崎市で開いた理事会の席で、2006年度のプレーオフについて、レギュラーシーズンの1位通過チームに対し、ゲーム差に関係なく無条件で決勝戦(第2ステージ)に於けるアドバンテージ1勝分を与えることを決定した。

朝日新聞によると、このプレーオフ制度は2004年度から行われており、1位チームが準決勝(第1ステージ)の勝利チームとのゲーム差が5ゲーム差以上付いた場合に限り、1位チームに対しアドバンテージ1勝分が与えられる仕組みだった。しかし、導入から2年間続けてレギュラーシーズン1位の福岡ソフトバンクホークス(2004年度までダイエー)が決勝戦で敗れたことなどからこのシステムの見直しを求める声があった。

またこの見直しに伴い、決勝戦をこれまで全試合1位チーム主催にしていたのを、第3・4試合に関しては準決勝勝利チームのホームスタジアムで開くことに変更された。なお準決勝は従来と同じく全試合2位チームのホームスタジアムでの開催となる。さらに読売新聞によると、レギュラーシーズンで2チームが同率1位で終了した場合はこれまで準決勝を行わなかったが、2006年度は2チームの対戦成績の勝ち越したチーム(但し対戦成績も同じ場合は前年度の成績上位チーム)を1位チームと見なした上で、2位扱いのチームと3位チームとで準決勝を行うことにする。

朝日によると、レギュラーシーズン1位をパ・リーグの優勝とし、プレーオフでは日本シリーズへの出場チームだけを決定するという改革案をソフトバンクと東北楽天ゴールデンイーグルスが提案したが、否決された。

読売によると、2007年度からはセントラル・リーグもプレーオフの導入を検討中であり、小池唯夫会長は「セ・リーグと共同歩調できるようにという含みがあるのでそれを念頭において、2006年度のプレーオフについて検討した」と説明している。

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