プレイステーション3の出荷を下位互換性なしモデルに一本化

【2008年1月10日】

プレイステーション3本体(資料)

ソニー・コンピュータエンタテインメント (SCE) が1月10日付のプレスリリースで、同社の最新家庭用ゲーム機プレイステーション3 (PS3) について、前機種プレイステーション2 (PS2) との下位互換性を持つモデル(ハードディスクの容量が20Gおよび60Gのもの)の出荷を2008年1月で停止することを発表した。このモデルの販売は市中の在庫がなくなり次第、終了する。

ITmediaによると今後は2007年10月に発売した下位互換性なしモデル(ハードディスク容量40G)に一本化するという。理由についてはSCE広報部は「PS3用ソフトのラインナップが充実してきたため、今後は専用ソフトを中心に遊んで欲しい」としている。

PS3はPS2の後継機として2006年11月に発売されたもので、内部にPS2の主要チップを搭載することでPS2との互換性を謳っていたが、当初よりこの互換性に関して問題が多数発見されており、幾度かのシステムアップデートで互換性強化が行われた。またヨーロッパなどでは最初からPS2互換機能に関するチップを搭載していないバージョンを販売していたが、こちらでもソフトウェアエミュレーションにより一部のPS2ソフトとの互換性は提供されていた。ITmediaはヨーロッパでもPS2との互換性のないモデルへのシフトを行い、アメリカについては市場動向を重視していると伝えている。

なおSCEは2008年1月現在薄型モデル「SCPH-90000」など4モデルのPS2を販売している。また、ITmediaはユーザーの声によっては将来のPS2互換モデルの復活の可能性を示唆するSCE広報部のコメントを掲載している。

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