フタバスズキリュウ、発見から38年、新種と確認
【2006年5月16日】
15日、国立科学博物館は38年前に福島県で化石として発見されフタバスズキリュウと呼ばれてきた首長竜を、新属新種の首長竜であると確認し、学名を「フタバサウルス・スズキイ」と命名したと発表した。
産経新聞によれば、フタバスズキリュウは1968年(昭和43年)に福島県いわき市の双葉層群で、鈴木直さんが化石を発見した。発見場所、発見者から「フタバスズキリュウ(双葉鈴木竜)」の和名で呼ばれてきた。なお、読売新聞によれば、この発見は中生代の大型爬虫類の化石としては日本初のものであった。ただ、首長竜の研究例が少なく分類研究に時間がかかっていた。
朝日新聞によれば、今回、国立科学博物館の研究で、他の首長竜と比較し目と鼻が離れていること、鎖骨やひれの骨の形状などの特徴により、エラスモサウルス類に分類される新属新種と判断された。
出典
編集- 『フタバスズキリュウは新種だった…発見38年後に断定』 — 読売新聞, 2006年5月16日
- 『フタバスズキリュウ 発見から38年「首長竜の新種」』 — 朝日新聞, 2006年5月16日
- 『首長竜フタバスズキリュウに学名 発見から38年』 — 産経新聞, 2006年5月16日