ファイナンシャル・プランニング技能検定試験で試験前に問題を誤掲載

【2013年1月29日】

ファイナンシャル・プランナー(FP)としての能力を認定する国家検定「ファイナンシャル・プランニング技能検定試験」の試験問題を、27日の試験より前の段階で、実施団体の一つである「金融財政事情研究会」(東京都新宿区)がホームページ(HP)上に誤って掲載していたことがわかった[1][2][3]。流出した問題で受験したのは約26万人と推定されている[1][2][3]

同研究会では、通常試験実施の翌日に試験問題をHP上に掲載するが、担当職員が公開をスムーズに行うために、24日午後の段階でHPのサーバーへ送信したために、既に公開されていた過去の試験のアドレスの一部を今回の試験の実施年月日に変えることによって試験問題を見ることができる状態となっていた[3][4]

試験当日の27日朝、同研究会は外部からの指摘を受け、試験問題が閲覧可能であることを確認し、サーバーから削除した[2][3][4]

同研究会では、閲覧可能となっていた試験問題がどの程度広まったのかは特定できず、共通の試験問題で同検定を実施する「日本ファイナンシャル・プランナーズ協会」(港区)へ事前連絡[4]。その上で、予定通り試験は実施された[1][3][4]。なお、試験実施前に試験問題へのアクセスが24件あったことが判明している[4]

インターネット掲示板「2ちゃんねる」では、閲覧方法に関する書き込みがあり、「助かった」という声がある一方で、他の受験者の損害を考えてこの行動を批判する書き込みもあった[1]

情報源 編集

  1. 1.0 1.1 1.2 1.3 井崎憲、山田泰蔵 『FP検定:問題をHPに誤掲載 受検者の取り扱いを検討』 — 毎日新聞, 2013年1月28日
  2. 2.0 2.1 2.2 FP国家試験問題、事前にHPに掲載 数十件の閲覧確認』 — MSN産経ニュース, 2013年1月28日
  3. 3.0 3.1 3.2 3.3 3.4 清嶋直樹 『FP国家検定の試験問題が漏洩、実施前の問題をWebサイトに“公開”』 — 日経BP社 ITpro, 2013年1月29日
  4. 4.0 4.1 4.2 4.3 4.4 井崎憲、遠藤拓 『FP検定:試験前に問題を誤掲載…準備中にサーバー送信』 — 毎日新聞, 2013年1月29日

外部リンク 編集