ピストでの公道走行に罰金、日本で初適用
【2011年11月23日】
毎日新聞・朝日新聞によると、両輪にブレーキを装備していない競技用自転車・『ピスト』に乗って公道を走行したとして、大阪府警交通指導課は、大阪市内在住の20代の飲食店経営の男性を、道路交通法違反(制動装置不良自転車運転)の容疑で大阪区検に書類送検したと、11月22日(UTC+9)に発表した。
朝日新聞によると、同区検は、男性を同罪で略式起訴。同府警の話では、男性は大阪簡裁から罰金6,000円の略式命令を受けた。毎日新聞によれば、ピストを運転して罰金命令を受けるのは日本全国初。
毎日新聞によると、略式起訴の内容は、10月8日に大阪市中央区の市道でピストを運転したというもの。この男性は、8月26日にも同区内の御堂筋をピストで走行したとして書類送検され、この時は不起訴処分となっていた。同区検は、今回は2回目であり悪質と判断、略式起訴に踏み切ったもの。また、朝日新聞が同府警の話として伝えたところでは、8月以降、ピストで公道走行をした容疑で36件で赤切符を切ってきたという。
毎日新聞が同課の話として伝えたところによると、ピストは、ペダルを止めることでブレーキがかかる仕組みとなっており、公道において運転することは禁止されている。この男性は、「ブレーキが無くても、足で止まれば大丈夫だと考えていた」と話している模様である。
毎日新聞によると、ピストは若者から人気があるが、警察庁が10月に、各警察本部に対し取締りを強化するよう通達を出していた。また、朝日新聞によれば、ピストを巡っては、東京都内で歩行者がはねられ死亡する事故も発生しており、日本全国で取締りが強化されるようになった。
情報源
編集- 服部陽(毎日jp) 『ピスト:公道走行に罰金初適用 「2回目で悪質」』 — 毎日新聞社, 2011年11月22日
- asahi.com 『ピストで公道走り罰金6千円 赤切符2回目の大阪の男性』 — 朝日新聞社, 2011年11月23日