ビール大手4社の2009年6月中間連結決算 キリン、サントリーが売上高過去最高に
【2009年8月9日】
47NEWS(共同通信)・日本経済新聞・毎日新聞によると、ビール製造業の大手4社の、2009年6月中間(1月〜6月期)連結決算が8月7日(UTC+9)に出揃った[1][2][3]。経営統合を交渉中のキリンホールディングスとサントリーホールディングスは、揃って売上高の過去最高を更新した[1]。
7日に発表されたサントリーの連結決算は、売上高が1.0%増(前年同期比、以下同様)となる7310億円となった[1]。一方、円高による海外での収益低下等の要因もあり、営業利益は10.2%減の277億円[2][3]、純利益は28.1%減の81億円となった[1][3]。
キリンの連結決算は、第3のビール「のどごし<生>」の販売増がビールや発泡酒の販売減を補った形となり[3]、売上高は1.2%増の1兆604億円となった[1][3]。
アサヒビールは、海外の飲料会社の連結化の影響もあり、純利益は16.8%増の220億円となったが、酒類事業においては「スーパードライ」の販売減などの要因により、売上高が2.7%減となった[3]。全体での売上高は0.6%増の6701億円[1]。
サッポロホールディングスは、5年ぶりに営業損益が黒字に転じた[1]。一方、酒類事業では第3のビール「麦とホップ」は好調であったが、ビールや発泡酒の販売減を補えず、売上高は5.7%減の1824億円。純損益は7億円の赤字となった[3]。
同時期に発表された2009年12月期通期の業績予想では、サントリーはビール事業が通期では黒字確保が見込めるとして、1%増の期初見通しを据え置いた。また、キリンは営業利益見通しを上方修正した。一方で、アサヒは営業利益見通しを、サッポロは売上高予想を下方修正した[2]。
情報源
編集関連ニュース
編集"酒類・飲料メーカーの再編加速か? キリンとサントリー経営統合へ向け交渉"。ウィキニュース、2009年7月13日