バングラデシュで沈没事故、行方不明者数百人
【2014年5月16日】
バングラデシュ中部のメグナ川で現地時間2014年5月15日午後、連絡船「MV Miraj-4号[1]」が悪天候のため沈没した[2]。船には300人以上の乗客が乗船していたと見られており[1]、5月15日19時までに12人の死者が確認され[3]数百人が行方不明となっている[2]。
MV Miraj-4号は13時に首都ダッカを出発し悪天候の中シャリアトプールへと向かっていたが[2][3]、その途中で嵐に巻き込まれ15時30分頃に沈没した[1]。事故現場は川幅が広く水深の深い場所であり、事故当時川の流れも強かったため初期の救助活動に遅れが出たと地元住人が証言している[4]。18時30分頃には沿岸警備隊の救助船2隻が救助活動を開始した[3]。船は川底18メートルの所に沈んでおり[4]、隔壁に遮られて脱出することが出来ずに多くの乗客が船内に取り残されている[4]。救助活動に当たっている沿岸警備隊のダイバーはメディアに対して船内に多数の遺体が残されているのを確認したと証言した[5]。地元警察の発表によると、およそ35人が自力で脱出して岸に泳ぎ着いたものの、そのうち10人は危篤状態で病院に搬送されたという[4]。
バングラデシュ内陸水運局はこの事故に対して事故調査委員会を設置し、7日以内に調査結果をまとめるように指示を出した[3][4]。バングラデシュではフェリーの事故が多く[6]、2009年にはテツリア川でフェリーが転覆して51人が死亡する事故が[7]、2012年には同じメグナ川でフェリーとタンカーの衝突事故により145人が死亡する事故が起こっている[4][8]。
情報源
編集- ↑ 1.0 1.1 1.2 "11 bodies recovered after launch sank in Munshiganj"。NEW AGE、2014年5月15日。
- ↑ 2.0 2.1 2.2 『バングラデシュで連絡船が沈没、6人死亡 数百人不明か』 — AFP通信, 2014年5月15日
- ↑ 3.0 3.1 3.2 3.3 "Launch sinks near Daulatdia in Meghna, 12 bodies found"。Bdnews24.com、2014年5月15日。
- ↑ 4.0 4.1 4.2 4.3 4.4 4.5 "Ferry sinks with 300 on board, 12 bodies found"。NEW AGE、2014年5月16日。
- ↑ "12 bodies recovered as launch sinks with 200 passengers"。The Daily Star、2014年5月15日。
- ↑ 『バングラデシュでフェリー沈没、150人超が行方不明』 — ロイター, 2012年3月13日
- ↑ 『バングラデシュでフェリー沈没、51人死亡 1000人以上乗船か』 — AFP通信, 2009年11月29日
- ↑ "Bangladesh ferry sinking kills at least 32"。BBC NEWS、2012年3月13日。