バッハの最古の筆写譜発見

【2006年9月1日】

ヨハン・ゼバスティアン・バッハ、1685年 - 1750年(資料)

ドイツ・ヴァイマル(ワイマール)のヴァイマル・クラシック財団は、31日 (UTC+2)、ヨハン・ゼバスティアン・バッハの少年時代の筆写譜2点が発見されたと発表した。内1点はバッハの書いた楽譜の中でもっとも古いものとなる。

東京新聞によると、この楽譜は、バッハが13歳くらいだった1698年頃のものと、1700年と日付の付けられたものの2点。朝日、ロイター、BBCによればどちらもオルガンのためのコラール幻想曲の筆写で、前者はディートリヒ・ブクステフーデの「いざ喜べ、汝ら愛するキリストの僕よ Nun freut Euch lieben Christen gmein」、後者はヨハン・アダム・ラインケンの「バビロンの川の畔で An Wasserflüssen Babylon」。中日新聞によれば、後者には雨に濡れたあとがある。

朝日によれば、2004年に財団の管理するアンナ・アマリア図書館が火事に遭ったが、楽譜はその焼け残りの中から発見された。バッハのものであることは、ライプツィヒのバッハ史料館が鑑定した。これまで1704年に書かれた楽譜がバッハの書いた楽譜の中でもっとも古いとされてきた。

APによれば、この楽譜は9月1日からアンナ・アマリア図書館で、21日からバッハ史料館で公開される。

また、APによれば、30日、バッハ史料館は、バッハの未知の作品が発見されたことを明らかにした。これは1713年10月の日付の付いた、ソプラノ弦楽もしくはオルガンの伴奏による作品である。

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