バス車内で刃物男がナイフで人質を取って立て籠もる - 千葉

【2011年11月16日】

朝日新聞時事通信によると、11月16日午前9時40分(UTC+9)頃、千葉市中央区内の路上で、「ナイフを人に突きつけた男がバスの車内にいる」との110番通報があった。

時事通信によると、男は、路線バスの車内で乗客の女性(29)を人質に取って立て籠もったが、千葉県警捜査員が、通報から約40分後に男の身柄を確保し、人質強要処罰法違反容疑で現行犯逮捕した。女性は病院に運ばれたが怪我は無く、事件後も車内に残っていた運転手(38)も無事であった模様。

時事通信が同県警の話として伝えたところによると、逮捕されたのは自称・荘司政彦容疑者(65歳)。逮捕容疑は、果物ナイフのような刃物を女性に突き付けながら、後部座席付近に立て籠もり、その上で「マスコミを呼べ。渡したい物がある」等の内容で要求した疑いがある。

朝日新聞によると、このバスは千葉中央バス(本社:同市)の路線バスで、JR千葉駅前を午前9時36分に出発し、JR鎌取駅(同市緑区)に向かっていた。同県警によると、荘司容疑者は千葉駅前で乗車して最後部の座席に着席。女性は最後部から2列目の座席に座っていた模様。バス車内には、当時、他に複数の乗客が乗車していたが、女性と大野運転手を残し、他の乗客は降車させたという。

朝日新聞が同社への取材内容として伝えたところによると、運転手が携帯電話で「果物ナイフのような刃物を所持した男が立て籠もっている」と、所属の営業所に連絡してきたという。

毎日新聞によると、千葉県警刑事部捜査第一課の特殊犯捜査係に所属する捜査員が、バスの窓越しに荘司容疑者に対して説得を行った。荘司容疑者が捜査員の説得に応じて後部ドアを開けた瞬間に、県警刑事部ART(人質立てこもり事件突入救出チーム)の隊員が荘司容疑者を確保、人質の女性を保護したとの事である。

情報源 編集