ハリケーン・スタンによる土砂崩れで1,000人以上が死亡か
【2005年10月9日】
1日から5日にかけて、中央アメリカを襲ったハリケーン・スタンの豪雨によって、5日、グアテマラで土砂崩れがあり、1,000人を超える行方不明者が出た。土砂崩れから3日が経過し、9日の中国国際放送局は、ほぼ全員が絶望と伝えている。
9日の日本時間16時13分のCNN=ロイターによると、土砂崩れのあったのはグアテマラの西部のパナバ村。9日の日本時間13時26分、中国国際放送局が伝えたところによると、一部の遺体を発見している。
行方不明者についての数字は、報道によりまちまちである。CNN=ロイターによると、ある地元当局者は1,400人、別の地元当局者は1,000人が行方不明と語った。9日の中国国際放送局によれば、グアテマラ政府は、2,000人が死亡した可能性があると発表した。
同じCNN=ロイターの報道では、この他にエルサルバドルで67人、メキシコで20人、ニカラグアで10人、ホンジュラスで4人、コスタリカで1人の死者が確認されている。
米国海洋大気圏局ナショナルハリケーンセンターによれば、ハリケーン・スタンはユカタン半島の東のカリブ海で1日(米国中部夏時間、UTC-5)に熱帯低気圧20号として発生し、ユカタン半島を横断、4日にはハリケーンとなってメキシコ地峡に再上陸した。その後4日中に熱帯低気圧に勢力を落としたが、NHKによれば、各地に大雨が続いた。
出典
- "Hurricane STAN Advisory Archive"。米国海洋大気圏局、2005年10月9日。
- 『グアテマラで土砂崩れ、死亡者数2000人に(更新)』 — 中国国際放送局, 2005年10月9日
- 『グアテマラの土砂崩れ、最大1400人が死亡の恐れ』 — ロイター, 2005年10月8日
- 『土砂崩れで村が埋没 死者1400人 グアテマラ』 — CNN/ロイター, 2005年10月9日
- 『中米 大雨で500人超死亡』 — 日本放送協会, 2005年10月9日