ノエビア副社長兼常盤薬品工業社長が退任、ストーカー規制法違反で逮捕

【2010年2月2日】

2月3日、東証2部上場の大手化粧品メーカー・ノエビアは同社ウェブサイトで大倉尚(おおくら・ひさし)副社長の退任を発表した。同発表では、2日報道された同副社長の逮捕に対する陳謝も行われた。

2日の読売新聞産経新聞によると、兵庫県警生活安全企画課は、大倉尚容疑者(43歳)を、同日(UTC+9、以下同様)に逮捕した。容疑は以前交際していた女性の夫に対し繰り返し嫌がらせのメールを送信したとして、ストーカー規制法違反や脅迫したなど。逮捕時、大倉容疑者はノエビアの副社長また同社子会社常盤薬品工業社長を務めていた。

両紙によると、大倉容疑者は「間違いありません」と、ほぼ大筋で逮捕容疑を認めている。

読売新聞が報じた兵庫県警の発表によると、大倉容疑者は2009年10月9日から11月19日にかけ、以前交際していた20歳代の女性の夫で会社員の30歳代の男性に対し、「(女性との交際当時に)一緒に写した写真をネットに流すぞ」と脅したり、写真数十枚を添付したりしたメールを、携帯電話やパソコンに約100回にわたり送信した疑いが持たれている。大倉容疑者は、メール送信の際に身元を隠しており、男性から返信がないと「どうするつもりだ」などと返信を要求した。「(女性の)男性関係を周囲にバラす」などと書いたり、女性の行動を監視していることを窺わせたりする内容のメールも送信しており、もと交際相手の女性に対しても同様の嫌がらせのメールを送っていた模様である。被害者の男性が2009年11月に同県警に相談して発覚し、翌2010年1月に告訴した。大倉容疑者は、女性が男性と結婚する以前に交際しており、その後、女性が大倉容疑者との交際を断ったことに対し立腹したと兵庫県警は見ている。

読売新聞によると、同県警は、女性に対する恋愛感情などが満たされず恨みを持ったとして、家族がストーカー行為の被害を受けた場合についても対象とする同法違反に当たると判断。男性のメールアドレスを入手した経緯なども調べる方針である。

読売新聞によると、大倉容疑者は、旧住友銀行(現三井住友銀行)に勤務後、1992年に父で会長の昊(ひろし)氏が創業したノエビアに入社。同社常務などを経て、2003年に副社長に就任。翌2004年からは、同社の100%子会社で『南天のど飴』などの家庭用医薬品で知られる常盤薬品工業の社長にも就任した。

読売新聞によると、ノエビアは1971年設立。従業員数は2009年9月現在で1,069人で、神戸市中央区東京都中央区に本社を置き、日本全国に27支店を持つ。常盤薬品工業は1949年設立で、2002年にノエビアに買収された。従業員数は2010年1月現在で781人。

読売新聞によると、ノエビア経営企画部広報IRグループは、「逮捕の事実は確認が取れたが、詳細は解らない。3日には何らかの形で報告したい」と2日コメントした。翌3日には、大倉俊社長が同社ウェブサイトで声明を発表した。声明のなかで大倉副社長の逮捕を陳謝し、また、大倉副社長の退任を明らかにした。

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