ネパール・登山隊18人が遭難

【2005年10月25日】

ネパールの位置

ネパール北西部で、フランス人とネパール人あわせて21人からなる登山隊が、先週、雪崩に遭い遭難した。23日、登山隊のメンバーのうち、ネパール人3人がヘリコプターで救出された。各報道機関は、残る18人は行方不明で、安否は絶望的であると伝えている。登山隊のうち、7人はフランス人、11人はネパール人。

登山隊は、カングル峰(標高6,981m、ガーディアン紙、ジャパン・トゥディによる)の登頂に挑んでいた。

英語ニュースサイト「ネパールニュース」によると、救出されたのは3人のネパール人ポーター。ヒマラヤ・レスキュー協会が23日救出したポーター4人のうち、3人がこの雪崩で消息不明となっていた。雪崩に遭ってから4日目の救出だった。ガーディアン紙によると、救出されたポーターのひとりは、救出された全員が雪崩が起きたときにテントの外におり、雪崩の後にテントが消失していたと、ネパールの民放テレビ局「ネパール・ワン」に対して語った。

ガーディアン紙によると、ヒマラヤ・レスキュー協会のビクラム・ネウパネ会長は、この登山隊は、例年より早く始まった雪嵐により遭難前から孤立しており、またこの雪嵐が雪崩の原因となったと語った。通常、ネパールでは10月末に最初の降雪を迎える。

UPI通信などによると、ネウパネ会長は悪天候のため捜索活動を行えないでいると語った。「ネパールニュース」はロイター通信の情報として、フランス外務省が、捜索活動支援のため、登山専門家1名を派遣したと伝えた。

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