ニュートリノは光速より速い?名古屋大などのグループが発表

【2011年9月24日】

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朝日新聞によると、名古屋大学神戸大学宇都宮大学などが参加する国際共同研究グループ・『OPERA』は9月23日(UTC+9)に、素粒子の一つ・『ニュートリノ』が、光速より速く飛ぶことを示す実験結果を発表した。

朝日新聞によると、もしこの実験結果が正しければ、「光速より速いものは無い」とのアインシュタイン特殊相対性理論など現代物理学の枠組が大きく揺らぐことになる。

朝日新聞によると、同研究グループは、スイスジュネーブ郊外に位置する欧州合同原子核研究機関(CERN)の加速器から射出された『ミュー型』と称されるニュートリノが、約730キロ離れたイタリアグラン・サッソ国立研究所に設置の地下検出器に到着するまでの距離と時間を、全地球測位システム(GPS)を利用して、3年間で1万5,000回以上に亘り、精密に計測した。

産経新聞によると、その結果、秒速約30万キロのが約2.4ミリ秒かかるところを、ニュートリノはその1億分の6秒早く到着したことが判明した。この研究結果から、ニュートリノの速度は、光より10万分の2速いとの結論になった。

産経新聞によると、名古屋大学の小松雅宏准教授は、「衝撃的な結果ではあるが、実験チームとしては、データの検証を尽くした上での数値であり、どういう解釈が可能か、理論研究者への問題提起となるだろう」とコメントしている。

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