ナイジェリア「赤ちゃん工場」摘発さる
【2013年5月14日】
大分合同新聞によると、ナイジェリアの警察は5月11日までに、同国南東部にあるイモ州の家屋にいる妊娠中の少女17人と乳児11人を保護し、少女らを妊娠させたことを認めた23歳の男と、家屋警備員の55歳の男の身柄を拘束したと発表した。
時事通信によると、この家屋は少女を妊娠させて、そこで生まれた乳児を売り飛ばす、いわゆる「赤ちゃん工場」と呼ばれるもので、元々は乳児や妊婦の保護施設とされていた。イモ州の警察は5月8日に通報を受けて立ち入り捜査を行った。少女らは警備員や23歳の男らに妊娠をさせると共に、食事は1日1度だけ、かつ、施設を離れることも許されなかったという。大分合同によると、今回保護された乳児11人は売却前とみられている。
日経新聞によると、ナイジェリアでは人身売買が一部で盛んにおこなわれ、そこで売買された子供らが売春に従事させられたといわれており、2011年にはアビア州で病院に少女らを閉じ込めて赤ちゃんを出産・売買していた売春行為が発覚し、当時妊娠中だった32人の少女が保護された事例がある。また、時事によると今年4月にEU(欧州連合)の報告書で、この人身売買がはびこっているとして問題視している。
情報源
編集- OITA PRESS全国・海外ニュース/ 国際(ナイロビ共同) 『「赤ちゃん工場」摘発』 — 大分合同新聞, 2013年5月11日
- 時事ドットコム(ラゴスAFP=時事) 『「赤ちゃん工場」摘発=少女ら妊娠、売買目的-ナイジェリア』 — 時事通信社, 2013年5月13日
- 日経電子版(ナイロビ=共同) 『ナイジェリアで妊娠少女17人ら保護 「赤ちゃん工場」摘発』 — 日本経済新聞, 2013年5月13日