ドイツのリニアモーターカー実験線で衝突死亡事故
【2006年9月23日】
ドイツ北西部のニーダーザクセン州ラーテンで22日午前9時30分(UTC+2、日本時間午後4時30分)ごろ、リニアモーターカー「トランスラピッド」が南北約31.5kmのエムスランド実験線を南端のラーテンから北へ約1km走行した時点で、停止していた工事用車両と衝突し、多数の死傷者が出た。
朝日新聞によると、3両編成の内、1両目が軌道から脱線し、前部が工事用車両の後部にめり込んだ。リニアと工事用車両の破片が高架下に飛び散った。
また、毎日新聞によると、リニアには見学者など31人が試乗しており、その他に作業員2人の計33人が事故に巻きこまれた。33人のうち23人が死亡、残る10人も重傷である。追突したリニアは運転士がいない自動運転車両であり、事故当時は約200km/h近い速度であった。
出典
編集- 斎藤義彦 『リニア事故:ドイツで見学者ら21人死亡 実験線で衝突』 — 毎日新聞, 2006年9月23日
- 『独リニア事故:死者23人に 警察は捜索中断し原因究明へ』 — 毎日新聞, 2006年9月23日
- 『独リニア衝突、15人死亡 時速200キロで実験中』 — 朝日新聞, 2006年9月23日
- 『死者は23人に 独リニア事故、人的ミスか』 — 朝日新聞, 2006年9月23日
- AP "Maglev Train Crash in Germany Kills 23"。ABC、2006年9月22日。
- AP "25 killed in crash of maglev train in northwestern Germany"。ボストン・ヘラルド、2006年9月22日。