トロントで旅客機墜落 乗客乗員みな無事
【2005年8月4日】
現地時間(東部夏時間)2日午後4時3分(UTC-4、日本時間3日午前5時3分)、エールフランス航空358便(エアバスA340使用)パリ発トロント着便が、着陸時、トロント・ピアソン国際空港の24L滑走路の終端に墜落、炎上した。死者はなかった。この事故のためトロント空港に着陸予定だった後続機は、オタワ、ウィニペグ両空港に振り替え着陸した。
負傷者は40人ほどだが、生命に別状はなく、付近の病院で治療を受けた。乗客は297名、乗員は12名だった。
トロント空港管制局のスティーブ・ショー氏は、記者会見で「われわれが現在知る限りでは、乗客は機体が炎上する前に脱出することができた」と語った。
この飛行機はフランス・パリのシャルル・ド・ゴール国際空港からトロントへ向かった。着陸時、トロントのピアソン国際空港では、激しい雷雨のため飛行機の出発を見あわせ、運行ダイヤが混乱していた。墜落した飛行機がこの雷雲の中を飛んだことと、事故はなんらかの関係があると推測されている。
飛行機は滑走路の終端を200mオーバーランし、遮蔽柵を超え、高速道路401号線に近い谷間にある木立に飛び込み、そこで炎上した。滑走路は最近建設されたもので、空港ではもっとも短かかった(9千フィート)。
北米での最近の大規模な飛行機事故はアメリカン航空587便の事故である。エアバスA340による死者は就航以来出たことがない。
ウィキニュース英語版8月2日(現地時間)の記事に基づきます。
出典
- Associated Press "No Fatalities in Toronto Plane Crash". FOX NEWS, August 3, 2005
- "Air France crash jet has "miracle" escape at Toronto airport". AFP, August 3, 2005
- Janet Guttsman "All aboard survive Airbus Toronto crash". Reuters, August 2, 2005
- "Press Release - Update". GTAA, August 2, 2005
- Rob Gillies and Beth Duff-Brown, Associated Press. "Passenger Jet Skids Off Toronto Runway". Yahoo! News, August 2, 2005
- "Jet Catches Fire After Skidding Off Runway At Toronto Airport". Fox News, August 2, 2005
- "Passenger jet on fire at Toronto airport". CBC News, August 2, 2005
- "Fire engulfs airliner in Toronto". BBC News, August 2, 2005
- "Personal Video of the Plane Crash". YouTube, August 2, 2005
- "Greater Toronto Airports Authority update on operations at Toronto Pearson International Airport". Greater Toronto Airports Authority, August 2, 2005
- 『旅客機炎上、300人全員脱出 カナダ・トロント』 — CNN.co.jp, 2005年8月3日