ティモシェンコ前ウクライナ首相、大統領派から離脱

【2005年9月11日】

ティモシェンコ・ウクライナ前首相(2002年撮影)
ファイル:Wiktor Juschtschenko.jpg
ユーシェンコ・ウクライナ大統領

8日解任された、ウクライナユリア・ティモシェンコ前首相は、9日夜、テレビ出演し、解任の事情や来年3月に予定される国会選挙で大統領派とは連合しないことになるであろうとの見通しを語った。朝日新聞などが伝えた。

「ティモシェンコ・ブロック」のリーダーでもあるティモシェンコ前首相は、来年3月のウクライナ議会選では、大統領の率いる政党とは連合しない意向を述べた。一方、当面の動静については、北海道新聞やCNNは、ティモシェンコ前首相が連立与党にとどまる意向を示したと伝えている。

CNNによれば、ティモシェンコ前首相は、前首相を解任したヴィクトル・ユーシェンコ大統領とその側近を批判したが、「ユーシェンコ大統領が裏切ったのか」という質問には、「彼を許す」と述べた。日本経済新聞(日経)も「今後の大統領との協調関係には含みを残した」としている。

8日の日経などによれば、8日、ユーシェンコ・ウクライナ大統領は、「内閣がチームとしての協調を欠く」などを理由に、ティモシェンコ前首相を含む全閣僚と国家安保会議議長らを解任していた。日経によると、ウクライナの政府高官の間では、最近名指しでの汚職批判が相次ぎ、辞職するものも複数出て、政局運営が困難になっていた。

10日の中日新聞は、ロシアの通信社タス通信の情報として、9日首相代行に指名されたエハヌロフ首相代行が暫定組閣名簿を作成したと伝えた。名簿には、ティモシェンコ政権の閣僚も含まれているが、ティモシェンコ前首相ら、いわゆる急進改革派は含まれていない。しかしエハヌロフ首相代行の就任や組閣には、議会の承認が必要であり、今後閣僚名簿が修正される可能性もある。

ユーシェンコ政権は親米的として知られているが、タス通信は、エハヌロフ首相代行が経済問題を理由に親ロシア的政策に軌道修正する観測があると伝えている。

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