ダルフール―AU監視部隊員、反政府勢力により解放

【2005年10月12日】

スーダンの反政府組織「正義と平等運動」(JEM) の部隊が、10日解放された38人のアフリカ連合 (AU) 停戦監視部隊員の解放にかかわっていたことがわかった。解放された隊員は、9日武装勢力によって誘拐された18人とその救出部隊20人。当初、2人の人質が残されていたが、のちに誘拐犯が射殺され、解放された。

事件発生時JEM内の反主流派が誘拐を行ったとAUは非難したが、この分派の指揮官であるムハンマド・サレー氏はこの疑いを否定している。

サレー氏はJEMが今年4月停戦合意に調印したときの軍事部門の長だったが、のちに指導部から分離した。現在はスーダン西部のダルフール地方で「数千」の部隊を指揮しているといわれ、また現在進行中の和平交渉への自らの出席を求めているともいわれている。サレー氏はAUが和平交渉で公平を保っていないと非難し、今後は停戦合意を尊重しないつもりだと述べた。

サレー氏はロイター通信に対し「我々はAUが我々の地方(ダルフール)から離れることを望み、彼らが行き来しないように警告した。AUに何が起ころうと関知しないし、気に掛けない。いまやAUは紛争の当事者だ」と述べた。

ダルフール地方での暴力は高まる一方である。BBC特派員ジョナー・フィッシャーによれば、AU停戦監視部隊員への攻撃と挑発はありふれたことになってきている。注目されることに、援助団体はAU関係者との同行を拒否するようになっており、停戦監視部隊員がいるだけで発砲されかねないと述べている。

国際連合のコフィ・アナン事務総長は、ジュネーブでの記者会見で、暴力の激化に伴いダルフール地方での支援活動は部分的に停止されうると示唆した。「反政府派と政府の両方は、こうした事件が続けば、人道支援と物資の支給はやむだろうということを理解すべきである」とアナン事務総長は述べた。

先週末、AUは初めてダルフール地方で死者を出した。反政府組織のスーダン解放軍 (SLA) からと思われる攻撃で、3人が死亡した。こうした暴力にもかかわらず、SLA、JEM、AUの三者は和平交渉は続くと言明している。和平交渉は20日までの予定で、ナイジェリアアブジャで行われている。

英語版ウィキニュースからの翻訳です。

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