タイのプーミポン国王、クーデターを承認

【2006年9月21日】

CNNによれば、タイラーマ9世プーミポン・アドゥンラヤデート国王は20日 (UTC+7)、ソンティ・ブンヤラッガリン陸軍司令官と面談し、テレビで、クーデターを起こした「民主改革評議会」の議長にソンティ司令官を指名したことを発表した。

朝日新聞によれば、民主改革評議会は20日の記者会見で、暫定憲法を2週間以内に制定し、文民から新首相を指名すると明らかにした。また、新憲法を1年以内に制定し、総選挙を実施したいとした。日本経済新聞によれば、司令官は暫定首相の人選を始めており、また暫定憲法を制定するための専門家委員会の設置にかかった。

21日は金融市場が再開するなど経済活動も正常化し始めた。

タイ国軍の報道官によれば、前首相を支持する武装グループ数百人が投降した。

読売新聞によれば、タクシン・チナワット(元)首相は、20日夕刻 (UTC+1)、ロンドンに到着した。

イギリスマーガレット・ベケット外相は20日、記者団に対し、クーデターについて遺憾の意を表明した。また、アメリカ合衆国ホワイトハウスのトニー・スノー報道官はクーデターについて、「失望した。ただちに民主主義を復活させることを希望する」と述べた。

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