スペースワールドのジェットコースターで停止トラブル、13人負傷

【2008年1月1日】 中日新聞によると、2007年12月31日午後1時40分ごろ福岡県北九州市にあるテーマパークスペースワールド」のジェットコースター「タイタンV」の走行中、3両目と4両目の連結部が外れる事故があり、ホーム到着時に前3両に後3両が高速の状態のままで追突した。この事故で13人が首や腰などに軽い怪我を負い、病院で手当てを受けた。八幡東署が詳しい原因を調査している。

この事故で3両目と4両目をつなぐ連結ボルトを留めるためのナットが外れて脱落。元々それがつけられていなかったのか、連結が外れた時に脱落したかなど詳細は不明である。しかし12月3日から21日に行った定期点検で2両目と3両目の車両交換を行った時、問題となった連結部分を一旦外した後に再びつないだという。また読売新聞によれば、連結器に取り付けるナット(直径4cm)とそれを固定するための金具がなくなっていた他、連結部分にはナットが外れた時でも車両同士が離れないよう補助のクサリを取り付けていたが、それも切れていたことが判った。戸田義和総支配人は中日新聞のインタビューに「通常の車両交換で、ナットは留めていたはずだ」とコメントしている。

読売と中日によると、問題のジェットコースターは1994年3月設置。全長1520m、最大高さ60m、最高時速114kmで、日本国内で最大級のものといわれている。しかし、2007年5月にエキスポランドで起きたジェットコースター脱線事故を受けた緊急点検や12月にあった定期点検、またこの日の営業前にあった試運転などでも特に問題はなかった。

日経新聞によると、問題のものを含むジェットコースター6施設の運転を中止させて緊急点検を行った。スペースワールドは2008年元日以後も営業は予定通り行うとしつつも、問題のものは当面運休。その他についても点検状況を見て再開するかどうかを判断するという。

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