スパムメール送信に新たな手口、小さな島国のドメイン狙われる
【2006年11月6日】
RBB によると、アメリカ合衆国のセキュリティソフト販売会社マカフィーは6日、小さなあまり知られていない国のドメインをスパムメールの送信元アドレスなどに使用する例が増えていると報告した。該当国には島国が多いため、同社では「島巡りスパム (spam island-hopping)」と呼んでいる。
RBB、CNET によれば、スパムメールの送信には、これまで「.com」「.biz」「.info」といった一般的なドメインが使用されることが多かった。しかし、最近サントメ・プリンシペのドメイン「.st」の使用頻度が以前に比べて高くなったため、この事態に気づいたたという。使われるドメインには、このほか、アメリカ領サモア「.as」、ココス諸島「.cc」、マン島「.im」、トケラウ「.tk」、トンガ「.to」、ツバル「.tv」などが多い。
同社では、これまでスパムメールにあまり使用されてこなかったドメイン名を使うことによって、スパムでないように見せかけるためと見ている。実際、これらドメインは、スパムを自動的に検出するスパムフィルタに登録されている確率が、一般的なドメインに比較して低いという。
出典
編集- 富永ジュン 『米マカフィー、無名の島国のドメインをスパムに悪用する「島巡りスパム」の増加を確認』 — RBB, 2006年11月6日
- Tom Espiner 『マカフィー、スパムメールの新傾向を警告--小さな島々からなる国のドメインを悪用』 — CNET Japan, 2006年11月6日
- 野津 誠 『島国のドメイン名でスパムフィルタをすり抜ける動きが増加〜マカフィー』 — Impress Watch Corporation, 2006年11月6日
- 『南の島から迷惑メール——マカフィーが「島巡りスパム」の増加を警告』 — 日本経済新聞, 2006年11月6日