スウェーデンの原子力発電所で事故

【2006年8月5日】

フォルスマルク原発があるウプサラ県の位置(資料)

スウェーデンフォルスマルク原子力発電所で7月25日(UTC+2)炉心緊急冷却システムと予備の冷却装置が電気的トラブルにより動かなくなり、炉心溶融につながりかねない状態となったことが明らかとなった。

ストックホルムの北のウプサラ県にあるフォルスマルク原子力発電所には3基の沸騰水型原子炉 (BWR) があり、事故を起こしたのは1号機。

原子力資料情報室によると、25日午後1時19分(日本時間午後9時19分)頃、メンテナンスを制御する部分で何らかの原因によってショートが起き電源が停止、原子炉を緊急停止した。操作員により炉心溶融に至る前に2台の非常発電機の復旧に成功した。

BBCによればこの事故は国際原子力機関 (IAEA) のレベル0から7まである国際原子力事象評価尺度(INES)のレベル2に相当するという。

スウェーデンではこの事故を受けて、国内に10基ある原子炉のうち4基を停止させた。なおこの事故のニュースは2日間にわたり非公開とされた。

この記事は、ウィキニュース英語版から翻訳を一部に含みます。

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