ジーコ氏 FIFA会長選に意欲もいまだ5つのサッカー協会の推薦得られず

【2015年9月23日】

サッカーのかつてのブラジル代表日本代表監督の経験もあるジーコ氏が、早くからFIFA会長選挙に立候補する意向を示してきた。しかし、ジーコ氏がFIFA会長選へ出馬するネックとなっているのが、未だ5つのサッカー協会からの推薦をジーコ氏が得られていないという事実である。

すでにジーコ氏自身のフェイスブックには「私は政治よりサッカーのことを優先して考える。まだ思いつきにすぎないが、道が開かれているなら立候補する」とFIFA会長選へ出馬する意欲を見せており、ジーコ氏自身の特設サイトも開設して選挙活動を本格化させるとともに、ジーコ氏は10項目に渡る自身の公約を掲げた。またロイター通信によれば、ジーコ氏は早い時期に討論会が開けるよう、ほかのFIFA会長選の候補者に向けて電子メールを用いて討論会の呼びかけを行い、ジーコ氏は選挙に臨む準備を着々と進めている。

しかしながら、ジーコ氏はブラジルサッカー協会からは推薦の言質を得られたものの、ジーコ氏はFIFAの規定に定められた「5つのサッカー協会から推薦をもらう」という前提条件を満たすことが出来ていない。前提条件の「立候補にFIFA加盟5協会からの推薦が必要」という規定を変更するようジーコ氏は訴えてかけているが、規定を変更する場合は理事会の承認が必要であると定められている。そこでジーコ氏は規定緩和を図るべく、9月22日にFIFAのゼップ・ブラッター会長を訪ね、「立候補にFIFA加盟5協会からの推薦が必要」という前提条件を変更させる要望を、直接伝えるという行動に打って出た。

ジーコ氏はロイター通信に対して、FIFAが加盟している5つのサッカー協会の推薦がなければ候補になることができないという仕組みについて、おかしいのではないかと批判している。ジーコ氏は選手やコーチなどサッカー界を取り巻く人々に対してもFIFA会長選の投票権が与えられるべきではないか、との自らの見解を示したうえで「今の会長選は時代遅れ」であると訴え、変革の風を望んだ。

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