シュレッダーによる指切断事故相次ぐ

【2006年8月24日】

シュレッダー(イメージ資料、事故とは関係が無い企業の製品)

東京新聞によると、シュレッダーを使って子供たちが指を切断する事故が全国で相次いで発生していることが経済産業省の報告で明らかになった。

問題のシュレッダーはアイリスオーヤマ(以下・アイリス)カール事務機(以下・カール)の2社がそれぞれ発売したもので、中日新聞によると、2006年3月、静岡市の2歳の女の子がアイリス製のシュレッダーに両手を挟まれて指9本を切断する大怪我を負った他、7月には東京都で2歳の男の子がカール製のシュレッダーで左手2本の指を切断する事故があった。

しかし、アイリスは経済産業省が「事故発生1週間以内に報告するように」指導しているにも拘らず、報告を行っていなかった。経済産業省は7月に静岡市消費生活センターの報告でこの事故について知ったといい、アイリスは「報告する認識がなかった」としている。毎日新聞によると、この報告については「要請」にとどまり法的義務が無かったため、これからは法的義務を伴うものとすることを検討しているという。中日新聞によると、シュレッダーには「子供には触らせないようにすること」と注意書きされているが、経済産業省は「それをより一層注意する必要がある」としている。

アイリスは同社のウェブページで、投入口が広い5製品を無償で交換する通知を行っている。またカールも同様にウェブページで、事故が発生した1製品を同社着払いで交換する通知を行っている。

また東京新聞や毎日新聞の23日の報道によると、この2件以外に全国各地で同じような事故例が5件発生していることがわかった。1997年や2000年の報告もあるという。

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