サッカー日本代表の次期監督は岡田氏

【2007年12月8日】 西日本スポーツによると、オシム監督の重体(脳こうそく)に伴うサッカー日本代表の次期監督について、日本サッカー協会は12月7日東京都内で開催した理事会で、岡田武史元監督(51歳)の9年ぶりの復帰を正式に決定した。これで2008年から始まる2010年ワールドカップ選手権南アフリカ大会出場をかけた3次予選は新たな指揮官の下でプレーすることになる。

朝日新聞によると、岡田氏とは近日中に正式契約を結ぶ。ただ契約任期については未定としつつも、川淵三郎協会長は「南アフリカW杯本番までは指揮をしてもらう」ことを示唆した。岡田氏は会見で「(オシム氏の重体を受けての就任について)これまでの監督就任は日本代表やJリーグの各チームの場合とも、チーム状態がうまくいっていないためという状況だったが、今回はオシム体制がうまくいってないというわけではないので最初から自分の色を出すわけには行かない」と語るとともに、「人もボールも動くサッカーを目指す。これは日本人が世界と戦う時、誰が監督を務めても変わる事はない。但しオシムさんのやり方は彼以外に出来ないので、中身は変わる」と示唆した。

時事通信によると、岡田新監督は大阪府の出身。早稲田大学から日本リーグ古河電工サッカー部のディフェンダーとして活躍し、日本代表選手にもなった。1997年に行われた98年W杯フランス大会予選の途中で加茂周氏の更迭を受けて急遽コーチから監督に就任し、W杯本戦出場を果たす。その後コンサドーレ札幌横浜Fマリノスの監督に就任。札幌ではJ1昇格に、横浜M時代にはリーグ戦年間2連覇にそれぞれ貢献した。またサッカー日本代表は岡田氏の退任後、トルシエジーコ、オシムと外国人3氏が続けて監督に就任していたため、日本人監督の就任も9年ぶりとなる。

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