コンビニエンスストア「am/pm」と「ファミリーマート」が経営統合へ

【2009年11月14日】

ファミリーマートへ経営統合されるam/pm (資料写真、大阪市・難波1丁目店、GFDL)
am/pmと経営統合するファミリーマート (資料写真、福島県・相馬日下石店、GFDL)

日本経済新聞によると、日本コンビニエンスストアチェーン店・ファミリーマートレックス・ホールディングスから、同業のam/pm(エーエム・ピーエム)チェーンを運営しているエーエム・ピーエムジャパンを買収すると11月13日(UTC+9)発表した。

計画では12月24日付でレックス・ホールディングスからam/pmの全株式を120億円で取得し、2010年春をめどに経営統合・合併を目指す。今後はam/pmの全国約1100店舗のうち、不採算店舗約250店を閉店し、2012年2月までをめどに店名も一本化する方針で、まず、am/pmが直接契約を結んでいる店舗から店名を変更し、近畿九州などのフランチャイズ店舗についても、フランチャイズ運営会社と店舗統合を交渉していくという。

47NEWSによると、ファミリーマートは現在自社運営している約7600店舗と合わせて、全国9000店舗の出店を目指すという。ファミリーマートの上田準二社長は「情報技術投資などが巨額になる。コストダウンするには同じブランドに(店名統合)したほうがいい」と、店名一本化の理由を挙げている。日経新聞によればその上で上田社長は「規模拡大で仕入れによるスケールメリットが得られる。今後も合併・買収(M&A)を進めたい」と話している。また、am/pmの本多利範社長は「当社(am/pm)の経営資源では加盟店をまもりきれない」としている。

読売新聞によると、am/pmは2007年12月決算で債務超過に陥り、一度2009年2月に同業最大手・ローソンが145億円で買収することで一度は基本合意したが、商標権のあるアメリカのam/pm本部がブランド存続を求めたため、同年5月に破談・撤回されていた。今回am/pmはブランド名存続にはこだわらないで、ローソンの提示した買収額よりも低い水準でファミリーマートとの経営統合に合意したという。

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