コナミのDance Dance Revolution、ウェストバージニア州が公立学校での教育に採用

【2006年1月29日】

コナミが1月26日付のプレスリリースで、ウェストバージニア州の公立学校が同社のダンスゲーム『Dance Dance Revolution』 (DDR) を導入し生徒達の体育や健康管理の授業の一環とするためのパートナーシップを、同州と子会社「コナミデジタルエンタテインメント」の間で締結したと発表した。近日中に公立中学校に導入し、2年間(APによれば3年間)で州内の公立学校全てに導入する計画である。APによればすでに20校で試験的に導入している。

プレイステーション版DDR用コントローラ(資料、GFDL/cc-by-sa)

ウィキペディアなどによると、DDRは画面上に流れる4方向の矢印マークの指示に従って前後左右の4方向のパネルを踏むタイプの音楽ゲームで、その性格上全身運動として注目されているゲームである。元々は日本でアーケードゲームとして登場したのが最初であるが、1999年にアメリカでも初登場し、プレイステーション2などいくつかの家庭用ゲーム機版もリリースされており、家庭用ゲーム機版でもアーケード同様のプレイができるよう専用のコントローラも発売されている。また家庭用ゲーム機版ではDDRで消費したカロリーの記録をとる「ダイエットモード」を搭載している。

ウェストバージニア州に限らず、国民の肥満傾向、とりわけ若年化を危惧する声がアメリカ各地でささやかれているが、ウェストバージニア州ではウェストバージニア州公務員保険 (PEIA) とウェストバージニア州大学運動機能センター (WVU) がDDRがもたらす効果に対して研究を重ね、DDRの効果を認め州としてパートナーシップを締結するに至ったと、コナミが発表している。またPEIAのニディア・ヘンダーソン氏が「DDRはテレビの前に座っているだけの子供達の生活習慣を変えるユニークな機会となる」とコメントしている。

カリフォルニア州ロサンゼルスなどで公立学校のスタッフが学校の判断でDDRを授業の一部に取り入れているケースはあるが、BBCによれば、これほどの大規模な導入は今回が初めてである。

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