グローバリー、商品取引から撤退
【2005年8月9日】 商品先物取引大手で名古屋証券取引所に上場するグローバリーは8月5日、商品取引業務と商品投資販売業務から2005年9月限りで撤退すると発表した。
同社は商品先物取引などでの顧客とのトラブルの多発、監督官庁への虚偽報告などで業務停止の行政処分、警察による家宅捜索などによる信用の低下により、今後の商品取引業務などの継続が困難になったと判断した模様。
今後は不動産賃貸業と貸金業を営む企業として存続する方針であるが、売上高の98%(2005年3月期)を占める主力業務からの撤退で、証券取引所の上場廃止基準に触れる可能性がある。このため名古屋証券取引所は5日、同社株を監理ポストに割り当てた。
同社の陸上部には2004年のアテネオリンピックの女子マラソンで優勝した野口みずき選手が所属している。中日新聞の報道によれば、同社関係者は女子陸上部廃部の可能性を否定しなかった。野口選手の去就が注目される。
出典
- 『グローバリーが商品先物取引業撤退』 — 中日新聞, 2005年8月6日
- 『グローバリー、商取業務から撤退・行政処分で顧客資産流出』 — 日本経済新聞, 2005年8月5日
- グローバリー株式会社(ニュースリリースPDF) 『商品先物取引業務および商品投資販売業務の廃止に関するお知らせ』 — グローバリー, 2005年8月5日