グルジアが南オセチアに侵攻、ロシア軍が応戦
【2008年8月9日】
黒海に面した西アジアのグルジアで2008年8月8日未明(現地時間(UTC+4)、日本時間(UTC+9)でも未明)、同国北部の南オセチア自治州に対してグルジア軍が大規模攻撃を行った。産経新聞はインタファクス通信などによるとしてこれを伝えた。
朝日新聞もインタファクス通信からの情報として、今回の戦闘で同自治州に駐留する平和維持部隊(ロシア連邦軍)への派遣兵(ロシア兵)から10人以上の死者が出たことと、これに住民などを含めた数十人から数百人規模の死者が出た可能性を伝えた。また同新聞は、グルジアのサアカシュビリ大統領が出したとするロシアの戦車や装甲車150両が南オセチアに向かったとの情報などがある為、グルジア軍とロシア連邦軍との戦闘が拡大する恐れがあるとしている。
産経新聞によれば、ロシアに接する南オセチア自治州は1990年代以降グルジアからの分離独立を求める運動が行われており、独立派とグルジア政府との間で内戦状態が続いていたが、1992年に停戦、以後はロシアが治安維持活動を行う形でグルジアから事実上の独立状態にあったとされている。
出典
編集- 『ロシア軍機、グルジア爆撃 本格戦闘突入の懸念』 — 朝日新聞社, 2008年8月8日23時36分(UTC+9)
- 『グルジア、南オセチアに大規模攻撃 「宣戦布告」情報も』 — 産業経済新聞社, 2008年8月8日8時30分(UTC+9)