キルギスで大統領退陣を求めるデモ、鎮圧の催涙弾や銃弾で負傷者

【2006年11月8日】

クルマンベク・バキエフ大統領(2005年)

毎日新聞によると、7日、キルギスタンの首都ビシュケククルマンベク・バキエフ大統領の辞任を求めて集まっていたデモ参加者に対し、治安部隊が鎮圧行動を行い、銃弾を受けるなどして負傷者が出た。

読売新聞によればビシュケクでは大統領に対する抗議集会に1万人以上が参加し、市役所や国営テレビの周辺に集結するなどして抗議活動を展開していた。毎日が伝えた7日時点でのキルギスタン保健省の話によると、デモ参加者数名が銃弾を受けて負傷、あるいは催涙ガス中毒のため病院で手当を受けるなどし、キルギスタン内務省当局の発表によると、8日時点での負傷者数はデモ隊側18名、治安部隊側17名の計35名にのぼった。

毎日新聞によれば、一方で大統領を支持するデモも、1,000人を集めた。

治安部隊は反政府側デモ隊を強制的に排除する方針を示しており、衝突の危機が懸念されていたが、毎日によれば7日夜、大統領の辞任を求めていた野党議員団が与党と合意に達したことを受け、反政府デモ隊は解散し、本格的な衝突は免れた。

バキエフ大統領は2005年8月に大統領に就任したが、経済状況が好転しないことなどで国民の間で反発が高まっていた。 読売によれば、警官の中に任務を離れる動きがあり、大統領はグロノフ内相代行を更迭して事態の収拾を図ったが、野党側による抗議は続いた。 毎日によれば大統領は6日に野党側の要求を受け入れ、議会の権力を強化する憲法改正に向けた審議を行おうとしたが、野党議員の欠席で審議を開けずにいた。野党議員団は7日夜、新憲法へむけた話し合いを8日から再開することで与党と合意した。

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