ガラパゴス諸島で座礁事故、エクアドル政府は環境緊急事態を宣言

【2014年5月21日】

現地時間2014年5月9日、エクアドルガラパゴス諸島で貨物船「Galapaface I」が座礁した[1]。事故が起こったのはガラパゴス諸島で2番目に多い人口を持つサン・クリストバル島沖で[2]、積荷にはおよそ7万リットルのディーゼル燃料[3]、汚染度の高い潤滑油や洗浄剤などが含まれている[4]。ガラパゴス国立公園管理局の調査によると事故時点での燃料油などの流出は確認されておらず、周辺環境への影響は生じていない[1]

5月15日には燃料油の撤去が完了したものの一部の汚染物質が船内に残されており、ガラパゴス国立公園管理局の要請を受けてエクアドル政府は環境緊急事態を宣言した[4]。この声明の中で政府は、緊急事態宣言によって汚染物質の除去作業へリソースを注ぐことが出来るようになると述べたが、除去完了までにかかる期間の見通しについては明言を避けた[3]。これらの撤去作業にかかる費用はおよそ600万ドルと見積もられている[2]

ガラパゴス諸島は年間12万人もの観光客に対応するために多量の燃料を島外から運搬しており、事故による環境リスクを常に抱えている[5]。2001年には今回の事故と同じサン・クリストバル島沖で石油タンカーの事故による燃料流出が起こっており、この事故によりウミイグアナの数が減少する事態にまで至っている[3]。エクアドル政府はこのようなリスクに対応するため、ガラパゴス諸島における化石燃料の使用をなくすことを目的とした「ガラパゴス諸島における化石燃料ゼロプログラム」を2007年より提唱している[5]

情報源編集

  1. 1.0 1.1 『ガラパゴス諸島で貨物船が座礁、当面の環境リスクは「なし」』, AFP通信、2014年5月10日。
  2. 2.0 2.1 "Ecuador says rescue of Galapagos-stranded freighter will take weeks, cost millions"FOX NEWS、2014年5月16日。
  3. 3.0 3.1 3.2 "Galapagos emergency over stranded cargo ship"BBC NEWS、2014年5月15日。
  4. 4.0 4.1 『ガラパゴス諸島の座礁事故、環境緊急事態を宣言』, AFP通信、2014年5月17日。
  5. 5.0 5.1 志村幸美 『エクアドル・ガラパゴス諸島における風力発電CDM事業』, 三菱UFJモルガン・スタンレー証券 月刊クリーンエネルギー、2011年8月号。