カバ、コンゴ民主共和国で激減

【2005年9月14日】

世界自然保護基金(WWF)は12日、カバの最大の生息地であるコンゴ民主共和国において、その主たる生息地であるヴィルンガ国立公園での生息数が、8月の調査で、1974年の約2万9,000個体から1,000個体以下へと激減したと警告した。

この調査は、コンゴ自然保全研究所(ICCN)、欧州共同体(EU)、WWFによるもので、887の個体だけが確認された。2003年は1,309個体であったので、この2年間で68%に減少したことになる。

WWFは内戦や密猟者が原因と見ている。WWFによれば、現在、ヴィルンガ国立公園はユネスコの世界自然遺産に登録されているが、コンゴ民主共和国の兵士は、公園内にも駐屯している。そのため、保全活動に困難が生じている。

WWFのマルク・ラングィ東アフリカ地区プログラム担当は、コンゴ政府がこの地域から撤兵し、コンゴ自然保全研究所のスタッフが活動を行えるよう保証することを求めた。

またWWFによれば、この公園内のエドワード湖を中心に、カバは魚類に栄養補給を行う機能をもになっている。WMFでは、カバの個体減少は、魚類の減少につながり、漁業への打撃を通じて地域経済にも影響を及ぼすと警告している。

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