カナダ、温室効果ガスの削減目標達成を断念─京都議定書
【2007年5月3日】

主要な温室効果ガスである二酸化炭素の地域別排出量(資料)
時事通信や朝日新聞によると、カナダのベアード環境相は4月29日までに、同国が京都議定書に定められた温室効果ガスの削減目標に到達することは不可能であると発表し、目標達成を断念した。議定書に署名した主要国のうち断念を表明したのはカナダが初で、朝日新聞は今回の発表が他国の今後の対応に影響を与える可能性を伝えている。
カナダは2012年までに、温室効果ガス排出量を1990年比で6%削減することが京都議定書で義務づけられているものの、現時点で30%の増加を記録しており、目標達成の断念を決めた。同環境相は、目標を見直し、2020年までに現時点から排出量を20%削減する、新しい目標を設定したと述べた。
出典編集
- 『カナダ、京都議定書の目標断念=他国が追随の可能性も』。時事通信、2007年4月30日。
- 『「京都」の目標達成は不可能 カナダ環境相が表明』。朝日新聞、2007年4月30日。