オリンピック 7人制ラグビーとゴルフを新種目として推薦 野球は事実上の落選

【2009年8月14日】 時事通信によると、2016年の夏季オリンピックの新種目について協議する国際五輪委員会の会合が8月13日(UTC+2 ドイツ夏時間 日本時間から見て-7時間)ドイツのベルリンであり、候補に挙がった7つの種目から15人の理事の無記名投票で、7人制ラグビーフットボールゴルフの2種目を推薦することを決めた。

投票の仕方は、1回の投票ごとに過半数の票があった種目を候補として挙げ、最下位になった種目は自動的に除外するというやり方で行われ、2回目に9票を獲得した7人制ラグビーがまず候補に決定。残りは7回目まで投票を繰り返した末、ゴルフが候補と決定した。

時事の別の記事によると、ラグビーとゴルフの競技団体からは五輪種目に推薦されたことを受けて、歓迎の意向を示しており、国際ラグビーボード連盟のラパセ会長は「ここまで活動を支えてくれた全ての人々に感謝したい。争った他の競技の関係者もよく友人に変わりない」。また国際ゴルフ連盟のドーソン事務総長も「(ゴルフが五輪種目に推薦されたことは)大きなステップ。世界的トップ選手が参加するゴルフは五輪運動に貢献できる」と話している。

野球・ソフトボールの復活ならずに関係者も落胆 編集

一方スポーツニッポンによると、2016年の大会での復活を目指した野球ソフトボールは今回の協議で採用されないことが事実上決まり、関係者は無念の表情を浮かべている。日本プロ野球組織加藤良三コミッショナーは「日本国内、世界での更なる普及・発展にとって、野球の五輪競技化は重要。これまでも野球の楽しさ・面白さをわかっていただくため努力しましたが、推薦からもれたことは残念でなりません」。また日本野球連盟松田昌士会長も「国際野球連盟・シラー会長のもと、日本球界としても最大の努力をしたが、理解が得られず残念。世界的普及と進行のために関係諸国と連携して尽力したい」とそれぞれ話した。

また、サンケイスポーツによるとソフトボール日本代表の監督だった宇津木妙子さんはソフトボールが2016年大会でも復活しないことに「死活問題だ。4年前(2012年ロンドン大会)の除外よりも危機感が大きい。2020年の五輪復帰を目標に再挑戦するしかない」という。また日本ソフトボール協会も「海外遠征も出来なくなる」と悲鳴を上げている。

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