インド・ニューデリーで爆弾テロ数回、死者は59人に
【2005年10月30日】
インド時間29日午後(日本時間29日夜)、インドの首都ニューデリーの市街地で爆発があり、少なくとも59人が死亡、210人以上が負傷した。爆発は少なくとも3回あったと、ロイター、読売新聞などが伝えている。
ロイター、読売新聞によると、爆発現場は焼け焦げた死体やガラスの破片が散乱し、現場にいながら助かった人たちが、行方不明となった家族を探し出し救出していたという。インドのマンモハン・シン首相は国民に冷静になるように求め、インドの人々にはテロとの戦いに勝つという意思がある、と述べている。
インド国民の80%はヒンドゥー教徒、13%はイスラム教徒である。事件が起きた29日は、3日後にヒンドゥー教の祭りディワリ(光の祭り)、1週間後にはイスラム教の断食月ラマダーン明けの祭りを控えており、市街地は大勢の人で賑わっていた。そのため、デリー(首都圏,National capital territory)のシェイラ・ディクシット知事は事件後、ここ数日は(2つの祭りを控え、町に人が集まりやすく宗教に対する意識も高まるので)外出しないよう呼びかけた。
読売新聞は、地元インドのテレビ局がカシミール地方の「インクラブ」という組織が犯行声明を発表したと報じている。
出典
編集- 『ニューデリーの繁華街で同時爆弾テロ、50人死亡』 — 読売新聞社, 2005年10月30日
- 『死者59人に、インドの首都で過去最大のテロ被害』 — 読売新聞社, 2005年10月31日
- 『首都で連続爆発、50人死亡=爆弾テロの見方-印』 — 時事ドットコム, 2005年10月30日
- "Bombs kill at least 55 in New Delhi markets"。ロイター、2005年10月30日。