インド、女子教育に補助金―教育での男女格差解消を目指す
【2005年9月24日】
インド政府は、女子を対象として教育の無償化と負担費用の削減をすると発表した。男子の増加と偏重の是正を目的としている。
新計画では、中等教育のレベルで、ひとりっ子家庭の女子生徒すべてに教育費が免除される。女児2人の家庭に対しては、半額が免除される。インドでは教育を振興する政策を採っており、これにしたがって計画には大学院生を対象にした月額45米ドルの奨学金が含まれている。
インドは男女人口の偏りからくる問題に直面している。いくつかの地域では、性別を選択するために行われる人工中絶のために、男女比が、男児100人対女児80人の割合となっている。インドの文化では男児を持つことが非常に尊重されるため、多くの家庭では女児を得た後、男児を得ようとしてさらに子供を得ようとする。一方すでに女児が一人または二人いる家庭で、胎児が女児であった場合、中絶率は著しく高い。
このため、インドの法律は出生前の性別検査を禁止している。しかし妊婦の健康診断では、性別検査は恒常化している。
英語版ウィキニュースからの翻訳です
出典
- Jyotsna Singh "Free school for one-girl families". BBC News Online, September 22, 2005
- "India offers free education for girls, to curb sex-selection abortion". Catholic World News, September 22, 2005
- Government of India "GOVERNMENT ANNOUNCE MAJOR INCENTIVES FOR EDUCATION OF SINGLE GIRL CHILD". Press Information Bureau, September 22, 2005